経済学者である宇沢弘文氏がおっしゃるには「経済学の原点は、生きている人間の心。生きている人間の生き様を大切にする。」「社会の病を治す医者としての経済学者でありたい。」「人間らしく生きていくのが可能になる制度を考えていくのが、経済学者の仕事」「経済学によって、貨幣経済で計るような富ではなく、社会的共有資本を豊かにしていくのだ」「現場主義。現場にこそ知恵がある」
私は、ヨガがもし人類の健康に貢献できるツールであるとしたら
健康の原点も、生きている人間の生活や心。病ではなく人を見ることが治療。
データ上での数値ではなく、笑顔や人の絆、レジリエンス(ストレスをエネルギーに代える力)を高めていくこと
それぞれ異なる人々の暮らしを大切にすること、病気の人も、妊婦さんも、病気ではないけど体調が悪い人も、絶好調の人も、お年寄りも、思春期の子たちも、子育て中のお母さんも、働き盛りのお父さんも、孤独を感じている人も、大切なひとを亡くした人も、みんなそれぞれの時代にそれぞれの暮らしがある。ときにその暮らしは、不健康な方向に向かってしまうかもしれない。だけど、ヨガはそれを「正す」のではなく、少しずつでいいから「健康的な方向に」向かわせていくことができるのではないかと思うのです。
ヨガははっきりいって、地道なローテクです。だけど、このローテクを丁寧にやってみることで、新しいコンセプトを現実化できる、
ということヨガを通じて証明していきたい、そう思いました。