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私たちは過去のくせに従い動いている:サンスカーラ

サンスカーラとは Sam 合わさる Kara 行為

サンスカーラが
よくはたらくとき:理由を知り説明できたとき、自分や他人の行為を誇りに思えたとき
わるくはたらくとき:自分の失敗を認められず、人のせいにし、人の要求や評価ばかり満たそうとするとき

人間は習慣の生き物です。心だけでなく、体や感情システムもパターン化します。なぜかというと、私たちにはホメオスタシスという機能があり、本能的に、そして無意識に、変わりたくないのです。

どうしてこれができないのか、と思っても、古いやり方は磁石のように身にしみてしまっています。
でももし、私たちの脳の中に磁石があるのなら、そのNSがどちらを向いているかを知り、その方角を変えればいいのです。というより、変えなくてはなりません。
脳の巨大な容量を経験によって変えていく、それがヨガというプラクティス(反復)です。ポーズ、呼吸、瞑想、リラクゼーション、そのいずれをとっても、単発の体験ではなく反復です。繰り返していくことで、脳我新しいパターンを繋ぎ直していくのです。なぜなら、私たちの脳は、1億円の貯金があるのに毎日100円を出し入れして食いつないでいるぐらいしか、使われていないからです。細胞は新しくなり、大きさや活性度合いも変わっていきます。ピアノや野球の練習で上達する様子がいい例です。

新しいパターンを繋ぎ直すのに完璧を求める必要はありません。
健やかなパターンを取り戻せばいいだけなのです。脳の可塑性を引き出すには、どんなヨガをどのようにするかが大切です。
脳は過去を引きずると同時に、どんどん新しい経験に対応していきます。
脳の回路は変えられます。人生に手遅れということはないのです。
でも、どんどん慢性化してしまったストレス反応には体に参加をしてもうらう必要があるのです。

脳の変化は静かに起こります。脳の内部で変化が起こったとしても気がつくには時間がかかります。パターンが長期化してしみついていればなおさらです。

神経の安定が体を変えていく。

厄介に見えるからだと心の結びつきですが、安定した神経は体を変えていきます。
リラックスが神経に、神経が体に影響していきます。
特定の経験、つまり体の疲れをとり、呼吸や体への意識を取り戻し、自分の感情と向き合うことで、私たちはネガティブな感情をブロックすることができるのです。

失敗した自分を許せること、認められること、観察できないこと、これらができない限り、似たような過ちは繰り返します。
しかし、交感神経が優位なときは、興奮してしまい、観察ができません。だから、体の疲れをとり、呼吸に意識を向ける環境づくりを併用すること(リストラティブヨが)が大切なのです。

再び言います。完璧を求める必要はないのです。
脳には完成やパーフェクトはあり得ないのですから。


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