不安やうつというものは、神経可塑性の美しすぎるサンプルといえます。
不安や落ち込み、ストレスを感じると、脳の関連部位が刺激されます。神経がそれをサポートするネットワークをつくってしまいます。また似たようなことが起こったとき、そのパターンから抜けられなくなってしまいます。心、脳、神経、体が共鳴してしまうのです。ストレスは脳と神経を、慢性的、そして科学的に変化させてしまいます。これが体にフィードバックされると、交感神経が優位となり、心拍、血圧、呼吸数が上がり、ストレスホルモンが放出され、免疫が下がります。サイコセラピーでは、もはや脳と神経の複雑な問題に対処できなくなっています。
しかし、別の言い方をすれば、10-20年かけて刷り込まれたパターンは目に見えているのです。神経のバランスを取り戻し、体をしっかりリラックスさせ、古いパターン（心の傾向、体の傾向）と新しい癒しのパターンを知ることで、情緒の安定は得られるのです。
