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サイコセラピーの限界とリストラティブヨガの難しさ

サイコセラピーはプロのリスナーによる、話を聞いてもらえる場所の確保にはなります。でも実際には、話はおさまることなくエスカレートしてしまうことが少なくありません。繰り返しその話をすることで、神経の可塑性という意味では感情のパターン(サンスカーラ)を悪化させていくに過ぎないのです。心を穏やかにするには、話し合いだけでは限界があり、実際に体を使っていく必要があるのです。

ヨガでからだを動かすことによって、もちろん脳のGABAレベルをあげ、不安やうつを予防できるという側面はあります。でもそこに、しっかりメンタルなトレーニング、すなわちマインドフルネスを加味できれば、激しいヨガをおこなうより体もやわらかくなり、怪我の回復も早くなります。ヨガの本当の良さは、現代では見逃されているのです。現にヨーガスートラにはポーズのことは3つしか書かれていません。ポーズは瞑想の準備に過ぎないのです。
瞑想だけでは体にインパクトを与えることができないが、リストラティブヨガは体を支えることで筋肉の作用を最小限にし、実際に体をリラックスすることができる。リストラティブヨガはヨガの効果を増幅できる、実に統合されたヨガの手法と言えるのです。

リストラティブヨガは呼吸の安定、体のリラクセーション、内観の組み合わせである。腹筋も引き締まったお腹もつくってくれないが、心の柔軟性、強さを培ってくれる。体の柔軟性や強さと同じように、心にも柔軟性と強さが必要です。リストラティブヨガが簡単というわけではありません。確かに動きは少なく、運動としては簡単です。しかし、じっとしていることが精神的に簡単なわけがないのです。体を静かにすると、私たちは一番目を背けたい感情に向き合わざるを得ません。心にひと嵐やってくるかもしれません。でもその嵐にさえ耐えることができれば、虹がみられるかもしれないのです。

心と体はつながっていることは、心理学、免疫学、神経科学の領域が不可分だということから知られ始めています。心と体は連係プレーをするのです。
心とは私たちが考え感じたことの総称です。それはPersona つまり他者へ見せる顔や内面も含みます。
心は私が何者なのかという意識を作り上げ、それがエゴとなります。そしてその、自分と他人を分けるものがフィルターをもちます。このフィルター、つまり心が現実をとらえる方法が体に影響します。
体には体の賢さがあり、感情を感じ取る力があるのです。心が体に、体が心に影響する。2Wayなのです。

ヨガの練習は、外の世界に反応する心を内面に向けること。そうすると、向き合いたくないものに向き合わなくてはなりません。しかしそれに引き込まれず、長く洞察する力をつけていくのです。そういうことを、理論として知ることはもちろん役に立ちます。でも、一番効果的なのは実際やってみることです。

ヨガは Practice Based Medicine (やってなんぼの薬)です。


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