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生命とは防衛反応のかたまり

人にはミラーニューロンがあります。共感の生き物です。人は良いことをするより仲間をまねたいのです。
でも、共感したい、は、実は敵を作りたい、と同義なのです。
だから仮想敵がいると団結できるのです。
味方を仲間と思い安心することから生まれ、仮想敵をつくることで私たちは共感しているのです。

人間は結局免疫(バウンダリーワーク)なのだと思います。マクロ、ミクロで私たちには自己防衛が起きています。
私も、息子と二人旅を終えたあとはなぜか主人に優しくなれず、息子と私の共通項を強調したくなったりします。
スマートフォンやFacebookは私たちをいつも無意識に警戒状態にさせるツールです。他者の情報を絶え間なく受信しているということは、常に敵味方の意識に無意識にさらされているのです。

興奮ホルモンであるドーパミンに依存していると欲望をなくすと言われています。
また、怒りとうつは同じもので、感情ではなくさみしさを隠すための人類の社会行動上の戦略なそうです。
孤独な気持ち(さみしさ)を隠すために怒りで表現し、孤独の辛さを感じたくないから、無感情になる(うつ)。

では私たちはどうやって自分を守っているか。

人間に社会的な感情(プライドや恥)が備わっていることは、人の防衛反応(サバイバル)なのかもしれません。他者に対する「恥」「見栄」の気持ちで自制がはたらくのです。
また、疲労も「疲労感」を感じ、自分を守る本能なのでしょう。

優しさもひとつの免疫の目安でしょう。

自分以外の存在をどこまで許せるか 自分を脅かすものに冷静に対処できるか 
自分ではないものに、過敏に反応するか攻撃を仕掛けるか

「優しくなれない」という歌がドラマで流行りましたが、まさにそういう時代を私たちは生きているのです。
優しくないのではなく、過敏に自己を守っているだけではないでしょうか。
人を許せないのは優しさが足りないのではなく、自分を守るスイッチを文明に押され続けている世の中なのではないかと思うのです。


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