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米国でのメディカルヨガ研修

末期がん患者さんや重病を抱えた方たちとのリトリートを通じヨガセラピーを学ぶワークショップに来ています。

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わたしがヨガを乳がんの患者さんに届けようと思ったのは彼女の活動を知ってからでした。
ニャーニ チャップマン先生。
お会いしたことはありませんでしたが、柔和な笑顔に勝手に憧れて勉強を始めました。
乳がんとヨガの取り組みも少しずつ手応えが感じられてきた去年の夏、ボストンで先生にご挨拶できる機会に恵まれました。
もっとも先に親しくなったのは2歳の息子でしたが。
先生からヨガヴィルでのワークショップを教えていただき、息子とともにはるばるやってきました。
ここは、、、何もありません。気が遠くなるほど広い敷地内に、寺院と宿泊施設と食堂、そしてヨガをする部屋がいくつかあるだけです。水墨画のような景色が広がっています。
特別にLevel3からの受講をお許しいただいたのですが、さすがに緊張します。先生には「Strong Teachersが集まるから安心していらっしゃい」と言っていただいたものの、最強の先生たちとはいったい・・と不安は増幅します。
でも、いつもそうなのですが、来てみると最強の先生たちはいつも最強に温かい。息子のこともみんなで可愛がってくれ、不安でいっぱいの私を気遣い励ましてくれるのです。アメリカでヨガを学び始めたころから、ヨガは私のようなマイノリティのことも否定しないでくれた、という経験を身を以て感じてきました。ヨガがもし社会の縮図なのだとしたら、私は恵まれていたのかもしれません。でも、否定されず、励まされる喜びは、心細い状況に自分がおかれるとより際立ったものとなります。
ヨガとは自分が生きていることを肯定される喜びではないかと思います。私たちは完璧な人間ではないから、おかれる環境やところどころ人生の局面においては自分を否定したくなることもあるかもしれません。でも、そこで芽生える相手の心細さを思いやる気持ち、それを慈悲(コンパッション)と呼ぶのではないかと思います。

長いフライトにも、映画ではなく息子の寝顔を眺め続ける贅沢がありました。
フルビーガン生活も、献立が美味しいので不思議と苦になりません。
授業の合間に参加するヨガクラスの間も息子のことをみてもらえる、なんと有難いことでしょう。
ヨガの臨床研究や心身が著しく過酷にある状況にある方への対応についてディスカッションは続きます。子育てがもう少し落ち着いたら、日本でも同じようなケースに取り組んでみたいものだと思います。

ちなみにストロングティーチャーたちはみな豪快でベテランの先生たちでした!

YCAT レベル3


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