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期待しないことの難しさ

「どうして着替えが済んでいないの!さっきちゃんと着替えておきなさいっていったでしょう?」

「じゃあ朋子は3歳の頃に親の期待に応えてびしっと着替えができる子供だったの?」と聞かれれば、決してそんなことはないのですが、私の言い分は「私にはできなかったけど、航ちゃんにはできるようになってほしいし、できると期待しているし」

「それが親が犯す致命的な間違いなんだよ」と主人。

3歳で着替えをパーフェクトにできないのはおかしいという勝手な幻想の枠にはめられ、それにそぐわないと「どうしてできないの」と叱られる息子は確かにたまったものではない。

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でも、私も多かれ少なかれ、親の勝手な期待に押しつぶされそうになりながら育ってきた記憶はある。

3歳で私が注意する必要がないぐらい手のかからない子だったらむしろ気持ちが悪いはずなのに、親の勝手な期待はいかに一人歩きをしていくかに気づいた瞬間でした。

「期待しない」ことは難しい。でもそれを「期待する代わりに、寄り添う、応援する、育む」と言葉を補えば、具体的にやるべきことが少し見えてくるかもしれない。でも、寄り添うことは根気がいること。だから多くの親が、楽な方を選ぶ。

私の子育ては、息子にスキーをはかせ、リフトでてっぺんまで連れていき「きみならできる!お母さんは信じている!」と、泣く泣く滑らせておりてくるスタイルでした。一事が万事・・・反省。

ヨガで大切なのは「プラクティスとノンアタッチメント」とよく自分に言い聞かせますが「プラクティス=根気」「ノンアタッチメント=期待せず、決めつけず」だとすれば、それは実生活でこそとても難しい。でも、もし実生活にこれらが根付いてきたら、ヨガの練習の成果は実を結びつつあると言えるのかもしれません。


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