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水の中、絶対安静

つわりはまだおさまらず(19週)、時々緑色の苦い胆汁を吐いています。もうこの気持ち悪さは出産まで続くかもしれないと半ば観念し、先日主人と息子に付き添われ、ついにマタニティ・スイミングデビューしました。

ぼろぼろになるまで着つくした水着はついに断捨離し、新しいマタニティ水着を用意して待っていたこの日!

行き帰りのバスや電車は確かにしんどいのですが(妊婦さんはどうか真似しないでくださいね)久しぶりに手足を動かした水の中は、まるで気持ち悪さが溶けていくよう・・・。毒を出しているわけではないので、一緒に泳いでいる皆さん許していただきたいのですが、今までの凝りや疲れが伸ばした指先からすぽっ、すぽっと抜けていくようでした。どうしても妊娠中期後期もこういう運動が欠けてしまえば、足が吊るのも無理はありません。
思えば航一のときも、泳いだ泳いだ。私にとって水泳は妊娠中のとてもいい運動習慣でした。つわりでずっとできなかったのが悔やまれますが、仕方ありません。

実際、妊娠前から私にとっての水泳は、半分がヨガの時間なのです。プールサイドでいつもはなかなか時間をとれない、ゆっくりとした呼吸法。そして股関節と肩関節の可動域を高めるべくじわじわとストレッチ。体がしっかり温まるのを楽しんでから泳ぎに入ります。

新しい水着も3回目になるころ、ついに主人の特訓が始まりました。
「これ(うき)を脚にはさんで泳いで」
「腰から脚にかけて沈んでいるから、抵抗になって泳ぐのがしんどいんだと思うよ」

自分は脚力で泳いでいたと思っていただけに、これはたいへん。腕だけで泳ぐのはしんどいし、だいたいそんなことを続けていたら、産む頃には逆三角妊婦に・・
でも、確かに妊婦さんは脚の内側の筋肉が弱っていくから、はさんで泳ぐのはいいトレーニングかも・・
言い訳をしても仕方がないので、とにかくいわれるがままに泳いでみました。

しんどいですが、不思議と体は前に進みます。
「ほら、下手な人はみんな脚が沈んでいるでしょう」
見てみると、確かに・・・
でも、あげようと思ってもうきなしでは上がらない私の脚。

息子の水泳教室が終わったので、50mプールから25mプールに移動し、今度は主人が息子と戯れるのを横目に、私はぷかぷか浮いてみました。これが、驚くほど気持ちがいい。
うきで腰が沈まないので、頭から背中にかけてのS字カーブが水中で取り戻され、直立姿勢と違い、重力の影響が最小限になるせいか、体のどこにも力を入れる必要がない。そしてゆるゆると息継ぎをしながら泳いでみる。

ああ、この泳ぎ方はまさに

水泳のリストラティブ

ガンガン泳ぐだけが水泳だと思っていたけど、よくない姿勢でガンガン泳いで疲れ果ててしまうより、正しい姿勢を意識して、水に、呼吸に身を委ねてみるほうが、健康的だ。

私自身、更年期ヨガでよくお話しするのが

「どこを安定させ、どこを解放するのか」

プロップスを使って体の一部を安定させることで、そのほかの四肢を気持ちよく伸ばす余裕が産まれるのです。
水泳でも同じこと。正しい姿勢を保つ力がないのに、無理に自力で頑張ろうとしていました。子供じゃあるまいしうきを使うなんて、と・・・。

でも、頼れるものに頼ってみると、本来の泳ぎの楽しさが見えてくる。

妊婦さんなのについ動いてしまうわたしにとって、水の中での絶対安静。
水の中で浮かんでいるだけで、いいリハビリです。
とてもいい気づきになりました。


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