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自然やオーガニックなものが、元の自分に返してくれる

自然や畑に触れると、潜在的に自分が抱えていた問題が、言葉や気持ちになって表に出てくることがあります。今まで抱えてきた問題の本質が、自然に触れたことによって、あらわにされてしまったり。それは、一瞬、行き詰まりに思えたりもします。

息子の子育てで行き詰まったとき、自分が嫌いになったときはいつも主人の心臓の音を聞きます。この人が生きている限り、私のそばにいてくれる限り、大丈夫だ、という気がしてきます。
ヨガの先生であれば、呼吸を聴いても良さそうなものなのですが、やはり心臓の音が安心します。

息子を叱っている自分と、息子を溺愛している自分、どちらが本当の自分なのかわからなくなったとき、いつもJudith先生の言葉を思い出します。
「あなたはあなたが何を考えているかとは全く別ものなのよ。あなたが何を考えていようと、あなたはあなたなの。」

心臓の音はそれを思い出させてくれます。息子に腹を立てている自分が自分そのものだと思ってしまうと、絶望的な気持ちになります。本当の私はどっち?優しいお母さんは嘘なの?

トクトクトク。主人の心臓が動いている音を聞いて、とにかく一度リセット。私はただの私。それがあっちの顔を出したり、こっちの顔を出したりしているだけ。

どんなに悲しいことがあっても、それを乗り越えても、またしばらくすれば、次々と不安や問題はやってくる。人生が続いていく限り。そんなときに必要になってくる力って、有機的(オーガニック)なものに触れたときに、自分は一人じゃないと思いだせる力なのかなー、と最近思っています。オーガニックって、自然栽培のパスタを食べることじゃなく、きっと目の前の命の音に耳を傾けること。

朋子はいったい息子にどんな人に育ってほしいの?と主人に訊かれ、とっさに「困ったことがあったらいつでもお母さんがいるから大丈夫と頑張れる人になってほしい」という想いが浮かんでしまいました。思えばそれは、息子にどんな子に育ってほしいかではなく、自分と息子との関係性への願いでしかありません。母親の執着です。

だけど私はやっぱりヨガをしてきたせいか「困ったときは、一人じゃないって思い出せる子になってほしい」と思っているみたいです。

ヨガではよく「真実」ということがいわれますが、そんな壮大なことを言われても・・・と今でも違和感を感じます。

でも、私個人のレベルで精一杯考えると、私にとっての真実は、主人がいつも横にいてくれて、航ちゃんが笑っていてくれる。それだけでいい、それだけが確かなこと、そう思います。むしろ、そこに還らなければならない、そこに還れないとき、迷子になって、不安な気持ちが彷徨う時間が長引いてしまうのだ、と思いました。

素敵なお話を書こうと思ったのに、なんだか、変な話になりました。

ヨガとは真実を見つけること、かもしれませんが、真実とはどこかにあるのではなく、もともと自分の中にある「人間らしいいいもの」なのかな、と思います。そこにちゃんと帰れる「路」をしっかりつくっておくこと。それがヨガの練習かな、とも思っています。

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