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妊婦さん、1,000m泳ぐ

先週は水の中での絶対安静の味を締めたといっておきながら、今日は1,000m泳いでしまいました。しかも、腕だけで。

今日は主人はいないので、息子の教室の間、私は一人です。
脚の間にうきをはさんで泳いでみた気づき。
限りなく自然に体が浮いていると(つまり、腰から脚にかけてが落ち込んでいないと)同じ腕をかくにしても、腕の付け根から気持ちよく腕がまわり、さらにわき腹にかけても程よいストレッチを感じました。
私たちのからだは本来きっととてもよくできているのです。
それを、歪んだ姿勢で物事を行なってしまうから、疲れや無理を感じてしまう。

ヨガで水泳が速くなるとは言えないかもしれませんが、ヨガをしていることで、正しい姿勢を意識しやすくなる(別ないい方をすれば、歪んだ姿勢が気になるようになる)ということはあると思います。
そもそも、ヨガはもともと錬金術ではなく、木から仏像を掘り出すように、もともとあった人間の神々しさを掘り出す作業なのではと思っています。地上で立ち姿勢を続けてしまっている間に歪んでいる私たちの背骨。水の中で重力から解放されてしなやかに伸びると、私たちは本当はこんなに気持ちよい背中を持っていたのか、と驚きます。

ヨガのクラスでよくお話しすることなのですが、「どこを安定させ、どこを解放するか」

この場合、腰から脚にかけては浮きによって支えてもらうことで、上半身が解放されたのでした。
脚が沈んでいない分、抵抗もないので、腕の力だけで泳いでもそれほど疲れません。
調子に乗って気づいたら10往復、1,000m泳いでしまいました。

家に帰ってからネットで調べたら、マタニティスイミングは
「お腹を蹴られたら大変、とんでもない」
「急に容態が変わったら大変、無理は禁物」
「妊婦専門クラスでインストラクターさんの指導のもと!」
などの意見ばかりでした。
体にいいからガンガン泳ぎましょう、という声はさすがにありません。

実際、私もまだつわりはあるのでまだ安定期に入ったとはいえない身で、他の人には決してお勧めできませんが、泳いでいる間吐き気を忘れられるのでついつい通ってしまいます。自己責任とはいえ、万一何かあったら、確かにいろんな人に迷惑をかけてしまいますね。

大丈夫と思っている人ほど油断しやすいのだそうです。
今日は何もなかったことに感謝し、気をつけて泳がなくては、と思いました。
観察する、気づく、これもヨガのプロセスだと思いたいです。


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