メディカルヨガコラム

コラム記事カテゴリー

症例別ヨガの処方箋

ヨガ×スポーツ

ヨガが役立つ未来

ヨガの素敵なお話

ヨガはやさしいリハビリ

リストラティブヨガ

オンライン講座 好きな時に学べるヨガセラピー

メディカルヨガ公式サイト

ヨガが役立つ未来

風穴のない怒り方

私の怒り方はとても怖いらしいです。

主人がテレビを観ながら「坊さんとヤクザは怒らしちゃいけないよね」とつぶやいたので
私も無意識に「わたしもよ」とつぶやいてしまったらしく
主人が「うん、うん、仰るとおりです」と頷く横で、坊さんもヤクザも何なのか知らない息子がもっとおおきく
「うんうん」と頷いていました。

遊んだり喜ばせたりするのは上手なのに、怒るのは人一倍下手、下手どころか「害」という評価。
怒ると感情的になってしまうのは、きっとどんな人にも多かれ少なかれある傾向だと思います。
だけど、わたしは追いつめて追いつめて、行き場がなくなるところまで追い込んでしまうからたちが悪いのだそうです。サイコスリラーの主人公だったらどんなに優秀なことでしょう。

無論、怒っているときは感情的ですが、頭に血が上る、というよりはその逆で、気持ちがさーっとひいていき、私はどこまでも血の通わない人間になれる、という感覚が自分の中に広がって行きます。自分の優しさのなさを感じるときはそんなときです。星飛雄馬のお父さんのように、愛をもって叱っているわけではないのです。

主人にはよく「逃げ場をつくってあげなさい」と言われます。それができたら苦労しないのですが、とても大切なことだろうな、ということはわかります。あとがないぐらい自分を追い込む経験を他人に押し付けてはいけない、ましてや逃げられない子供に対しては。息子は追いつめられると当然ですが癇癪を起こします。当然の反応だと思います。人間の心や体で起こっていることも同じことでしょう。地球の最近の異常気象も、偏西風の固定化が原因と言われています。行き場をなくした暖気や寒気が大暴れしている。

ヨガの教えは風通しを良くすること、なんてコラムに書いている私が私生活では吹き溜りをつくっているのはお恥ずかしい限りですが、子育てを通じ、10年後、このコラムにどうやって風通しのいいお母さんになれたのかについてかけるようであればいいなと思います。子育てを通じながら、学んでいくことなのだろうと思います。

怒りは寂しさを隠すための戦略。自分はこの地球にひとりぼっちの存在と思い込んでしまう。
慈悲とは、相手の寂しさや苦しさを慮れること。
そしてヨガとは、自分がこの地球上で唯一の存在ではないということを思い出すこと。

妊娠中や産後のお母さんは本能的に、自分と自分が守ろうとする命のことで頭が一杯で余裕がありません、という言い訳で、どうか大目にみてください。


ページのトップ