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アグニ:消化の火について

一人目より二人目の方が、気持ちに余裕もあって夫婦で協力して子育てができているような気がします。主人もとても気を使ってくれますし、私も小さなことでくよくよ、びくびくしません。それでも、お互いの不満が募るときはあります。以前だったらそれを炸裂させていたのが、程度は少しですが消化できるようになった自分に驚いています。

嫌な感情を消化したときに思い出すのがヨガやアーユルヴェーダでいうところの「アグニ:消化する火の力」です。ヨガセラピーではたとえば糖尿病の患者さんはアグニが弱い、というような視点でその活性化を図りますが、これは精神面にもいえることなのではないかと思ったのです。

感情を燃やしきれない、消化しきれないことも、精神疾患の一つの側面ではないかと思うのです。

私たちは全ての望みが叶うわけではありません。たとえば、叶わなかった欲望の残滓があるから、夢や願いに色香が残ることもあるかと思います。林檎のブランデー、カルヴァトスが芳醇なのは、不純物があるからなのだそうです。
だけど、それがどろどろとした未消化物として大量に残ってしまったら、私たちを苦しめるのではないかと思います。以前の私がそうでした。失敗に執着し、前を向けない。

何をこうしたから消化力がアップした、というような説明はできません。自動販売機からジュースが出てくるようにそうなったわけではないからです。でも、息を長く吐くようにする習慣をつけたことは関係しているような気がします。嫌な感情が溶けていく。それは、吐き出す呼吸とともに溶けていく、という単純なことではなく、日常生活において、溶かして蒸発させてしまう地力がついた、そんな感覚です。

40過ぎの出産は体力の衰えは感じるけど、もしかしたら消化力は少しアップしたのかな、そう思うとヨガを続けていてよかったな、と思います。つくづく、ヨガとは特効薬ではなく、私たちを少しずつ「健康な方向」に導いてくれる薬だな、と思うのです。


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