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子供の自立の陰と陽

子供に、そして全ての人に、ヨガで風通しを良くしておく必要性を伝えるのに、とても参考になるコラムを読みました。
女性に養ってもらうのが「ひも」なら、宇宙全体に養ってもらうのを「超ひも理論2.0」と呼ぶ氏のブログです。
http://ibaya.hatenablog.com/entry/2015/01/04/090924

以下、コラムより一部抜粋させていただきます。

「日本には『自分のことは自分でやって一人前(誰かに頼るのは半人前)』という価値観が強烈に根ざしていて、もちろん自分のことは何でも自分で出来る人間は果てしなく立派だけれど、自分にもしものことがあった際に『他人に助けを求める力』がなければ、すべてを自分ひとりで抱え込んでしまい、最悪の場合は鬱病になったり自殺をしてしまったりする。『自分のことは自分でやる力』と同じレベルで『他人に助けを求める力』も重要であり、極論、他人との繋がりがあれば人間は死なない。『自分のことは自分でやって一人前』という価値観のままでは、絶対に発生しないアクションがひとつだけあり、それは『お互いに助け合う』ということだ。そして、お互いに助け合うことの中には、助けられる側だけでなく、助ける側にとっても『楽しさ』や『よろこび』がある。これは非常に料理と似ていて、自分のために料理を作ってもやる気が起こらないが、誰か食べてくれる人がいたり、その人が『美味い!』と言ってくれることが、料理を作った人にとっての『楽しさ』や『よろこび』に繋がっていく」

「誰かに助けを求める力」について、私たちは驚くほどに訓練を積んでいない。何もかも自分たちの手で揃えるための訓練や学習は積んできたが、これらは基本的に『自分のことは自分でやって一人前』という価値観に支えられている。誰かに頼るのは甘えであり、それは逃げだとみなされる。しかし、誰かに助けを求めることはいけないことなのだろうか。全部を自分の力だけでやる必要はあるのだろうか。

「他人に迷惑をかけてはいけないというのは必ずしも真実ではなく、どれだけお互いに楽しく迷惑をかけあっていけるのかが重要なのであり、最終的には、その人自身の「人柄」や「人格」が最大の担保であり、最大の財産になるのだということを痛感した。」

「必要なのは「自分のことは自分でやって一人前」よりも「困った時はお互い様」という価値観であり、お互いに助け合うことが出来れば避けられた不幸というものが、たくさんあるように感じている。」

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私も自分の息子には自立を促したく「自分のことは自分でやりなさい!」と厳しくしているが、自分のことを自分でできないのはやっぱり問題だと思う。だけど、それだけではだめだということも伝えなくてはと思いました。
オープンであること、呼吸も、体も、あり方も。リストラティブヨガがそこを目指している意味もここにあるのだと思います。

インドにいくと、確かにみんな楽しく迷惑を掛け合っている。何でも自分でできるから、競争に走ってしまう先進国より彼らは世の中の仕組みをわかっているのかもしれない。

それとは別に、私がインドやベトナムで好きな光景、それはバイクにカップルで、ときに3人、4人で乗っている姿。
確かにそれは危険なのだけど、自分も主人のバイクの後ろに乗ってわかるのだが、お互いの信頼関係、そしてあうんの呼吸がないと上手には乗れない。そんな呼吸が蔓延しているバイクの上はとても幸せな場所だと個人的には思っています。

結局それは「コントロール」する力ではなく「コミュニケーション」する力なのでは、と思います。コントロールはできそうできない、という幻想に気がつくこと。コミュニケーションとは、ピンポンを上手に続けていくように、吸って、吐いて、その営みをスムーズにリズミカルに続けていくこと。途中でボールがコートの外に出てしまっても、大丈夫、ちゃんとまた始めていけると信じれること。


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