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ヨガセラピーにおけるプロフェッショナリズム

ヨガセラピーにおけるプロフェッショナリズムというものは、実践によるトライ&エラーによる学びを継続できるかだと思います。ヨガにおいてはたくさんの教典や書物が残されています。そしてそれらの中には矛盾しているものもたくさんあります。つまり、結局先人たちも書物からではなく自身の試行錯誤からヨガの本質というものを学んできたのです。執刀医ですら実習から学び続けていくのです。私たちはフィードバックをもらってこそ、学び成長していくことができるのです。ヨガセラピーのプロを目指そうとする上で遵守すべき基本理念は「生徒さんたちとの実践を大切にすること、そして生徒さんたちの尊厳とありのままを尊重すること」にあると考えます。

ヨガをセラピーとして、とりわけ病床の患者さんたちの心と身体の癒しに用いていくには私たちには今後さらなるプロフェッショナリズムを要求されていくでしょう。実際、ヨガセラピストという職業はまだ黎明期であり、日本でそれが普及していくかどうかはヨガセラピーを勉強しようとする私たち一人一人の肩にかかっています。私たちがきちんと学び、プロ意識を持って普及に努めていけば、きっといずれは病院や、ケアハウスなどでヨガが治療として定着していくことでしょう。

ヨガセラピストという職業のプロフェッショナリズムとして、まず大切になってくるのが患者さんとの関係作りです。関係構築には3つの段階があります。「出会い」「つきあい」「お別れ」です。

まず、出会いですが、患者さんであるクライアントがセラピストである皆さんを信じ、受け入れてくれること、これなしにどんなセラピーも始まりません。そして、患者さんが皆さんを信じる気持ちが達成をも助けてくれるのです。
そしてセラピーという実践においてのおつきあいですが、これは両者が共同で実践に励む気持ちです。実践を通じ、きっと状況は変化し、そして願わくば改善していくことでしょう。
そして、実践は何らかの理由で終わりを迎えます。出会いがあれば別れがやってくるものです。例えばカリキュラムが終了するかもしれません。クライアントが引っ越すかもしれません。あるいは、体調が変化し、セラピーをやめなくてはならなくなったり、もしかしたら死を迎えることもあるかもしません。それでも、私たちはただ真摯に前を向いて一生懸命正々堂々やってきたと言えればいいのだと思います。

具体的には書物や知識ではなく、患者さんが必要としているものに集中し、心を込めて、聴いて、調べて、見つけてあげ、ヨガというセラピーの理解のもとに支えてあげること。そして、そのような試行錯誤を恐れず、トライアンドエラーを根気づよく続けていくこと、それこそがヨガセラピストとしてのプロフェッショナリズムのために大切なことだと考えます。


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