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心の弱さと向き合いながら〜脳と神経のためのヨガワークショップ

  わたしがヨガを始めたとき、ヨガの体への影響にまず驚きました。
どんな運動もそれまで苦手意識の塊だった私が唯一続けられ、無理をせず楽しむことができ、運動不足も解消し、体がすっきりしました。
 
しかし、ヨガの勉強、そしてセラピーとしてのヨガの勉強を続けながら、ヨガのポーズの本来の目的が瞑想であったこと、ヨガスートラにあるように、心の動きを止めること、そして何より、もともとの目的は苦しみからの解脱であったということが、次第に実感としてやってきたのです。
そして、結婚、出産は、愛することと苦しむことが表裏一体であることを絶え間なく問いかけてきたのです

なぜ人は、自らの生を充実させ、人と平和的に付き合いたいと思いながら、それとはうらはらに自分を責め、人を傷つけ、人生への感謝を忘れ、ストレスのスパイラルにはまっていくのでしょうか。そして、いったいヨガにはその答えがあるのでしょうか。

体が元気になってくるに従い、自分の心の弱さが浮き彫りになり、元気になっていく体に追い付きません。そしてヨガが救い出してくれるのは、体の弱さからではなく、脳と神経の機能不全からなのではないかと思ったのです。

本講座は、第一子妊娠5ヶ月のとき、飛び方を忘れた鳥になってしまったと感じた私が、半分家出のようにボストンにヨガと脳神経のことを学びに出かけてから、子育ての傍らではありますが、この分野の知識を整理し続けてきた集大成です。いえ、むしろ子供を育てながら仕事に取り組む上で苦しんだこと、主人や子供、そして母から学んだこと、自分の弱さを教えてもらったことが、私を更なる勉強に駆り立てたのでした。

人はだれしも愛情深く幸せな人生を送りたいという願いを皆持っていると思います。世界のどこに居ても、そしてどの時代にも、命とはそうやって生まれてくるものです。
だけど何かがきっかけで自暴自棄になったり皮肉屋になったりしているだけだと思います。なぜならその方がさみしさや悲しさ、恐怖を感じなくて済むからです。私たちの免疫は本能的に自分を守りたいのです。ヨガが多くの人たちに「救いになった」と言われるのは、呼吸や動き、そして何より気づく時間を得ることによって私たちが本当の自分仲直りしたかった自分と再び巡り会える喜びをもたらしてくれるからではないでしょうか。

主人は私が学ぶ様子を見ながら、最近はこう言うようになりました。
「夫婦喧嘩?うちはそんなものしないよ。ただちょっと、彼女がときどきナーバスになるだけさ」と。
そうなのかも、しれません。
私の弱さとともにいつもそばにいてくれた主人と子供たち、そして両親に感謝をこめて

2015年初夏  岡部 朋子

2015年6月3日 盛岡で脳と神経のためのヨガワークショップを開催します。
詳細はこちらから
http://medical-yoga.luna-works.com/cgi_schedule/webdir/242.html


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