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医療と福祉をつなぐ

クローズアップ現代で、病気の子供たちとその家族向けのデイサービスについて紹介されていました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3354.html

医療と福祉が連携することによって、医療の現場にも家庭にもゆとりが生まれることが描かれていました。一人一人の患児やそのお母さんの声を聴きながらサポートするNBM(ナラティブベイスドメディスン)が医療の現場 (EBM : エビデンスドベイスドメディスン)を動かす可能性があることが証明していました。
具体的には、病院だけに頼ることなく、かといって自宅に縛り付けるのではなく、子供たちが子供たち同士で学びあう場をつくり、5時間子供を預かることで両親たちも息抜きをする(レスパイトケア)を提供しているケースでした。

ヨガも、その語源は「結ぶ、つなぐ」です。医療と介護生活をつなぐ架け橋になれたらいいのに、と思いました。

病気を抱えている人とそのご家族は、自宅でも緊張されていることが多いです。
ヨガは「バランスをとること」
足りないものとバランスを欠いたものが、人間から快適さを奪います。
ならば、何があればバランスがとれるのか、に気づかなければなりません。
ヨガの授業でよく、人には「スペースとサポートが必要だ」という話をします。
サポートがなく不便をされている方には、必要なサポートが必要ですし、余裕(スペース)がなければ、風穴を開けてあげなくてはなりません。

今回のケースもまさに、自宅での看護を専門家スタッフが肩代わりすることで、ご家族の負担を減らし(サポート)、病院から自宅に戻っても、サポートを受けられる事例を医師が患者さんとその家族に説明することで、安心して退院していただき、病院の方では新たな患者さんを引き受けられる余裕(スペース)が生まれるしくみが説明されていました。
患者会や家族会のように、情報交換をする場もありますが、それだけでなく、一人一人が息抜きができる場所があるだけで、生活は随分変わると思います。人間には誰しも安心したり息を抜いたりする避難場所が必要です。ご家族が息抜きできる5時間の間、子供たちにとっては、子供たちどうして交流しながら、お互い刺激しあって生活のいろんなことができるようになっていく姿が描かれていました。リハビリテーションとは、まさに生活適応力を育んでいくことです。それは骨と筋肉の動かし方だけで向上するものではなく、励まし、励まされというメンタルな部分も大きいと思います。

福祉の現場が医療を支え、説得力を以て動かしていく事例に、勇気をいただきました。ヨガも、ヨガ自体が病気を治す力はないかもしれませんが、深い呼吸をして自分を見つめる時間があれば、病気とのつきあい方が随分変わってきますよ、ということを伝えてしていけたらと思います。


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