メディカルヨガコラム

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ヨガの練習そのものにセラピー的な要素は大いに含まれているものの、ヨガセラピストという職業を考えるとき、ヨガクラスにおける教師と生徒、ヨガセラピーにおけるセラピストとクライアントの関係の違いを考えてみよう。

生徒は自己を発見するためにヨガを学びに来るが、クライアントはヨガを学びたくてくることは少ない。本人が抱えているなんらかの問題、不調(例えば腰痛や不眠)を解決したくてやってくる。もっというと、ヨガのことをエクササイズの指導だと思い門をたたく人もいるだろう。

セラピストとヨガティーチャーでは、インストラクションにおけるフォーカスが異なってくる。セラピストに求められるのは、ヨガのテクニックがいかに症状を楽にするか、ということである。

ヨガの教師の教え方はヨガのスタイルによって異なるかもしれないが、ヨガセラピストはクライアントのニーズに添えることを共通の切り口にできる。そして、ヨガセラピスのと仕事はヨガのポーズを教えることではなく、いかに「耳を傾けるか」「理解に努めるか」「質問するか」「観察するか」である。

ヨガのクラスでは、クライアントの症例別にそれぞれの傾向に合わせたポーズを行う。例えば、マタニティヨガ、更年期ヨガ、乳がんヨガ、など。一方、ヨガセッションでは個人の特定の悩み(痛み、疲れ、不眠など)に対処するようなアプローチを試みる。ヨガの手法を教えるというよりは、励まし、セルフケアを促し、チャレンジすること、独立することを促すという側面での専門家なのである。

実際には、ヨガに参加した人の多くが、ヨガは良かった、ヨガに癒された、という。つまり、ヨガとヨガセラピーの間にはおそらくそれほど大きなギャップがあるわけではないのだろう。ヨガとヨガセラピーに区別をつけるなら、目的と手法の違いを明確にするだけである。

教師もセラピストも自分に正直に、思いやりを持ってクラスを行うという点では共通しているのだから。


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