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子育てとヨガ:目交い(まなかい)を大切に

何をしていても、子供が声をかけてきたら、手を休め、注意を向けてあげなさい。
リストラティブヨガの師であるジュディス先生からいつもアドバイスされていたことです。
子育ては「目交い(まなかい)」の中にある、子供がお母さんの目を覗き込み、お母さんの瞳の中にちゃんとその子が写っているか。

以前、雑誌「Yogini(32号)」子育てとヨガ特集の86ページに、息子と出演させていただいたときの記事を引用させていただきます。

(下記、引用です。Yoginiの堤さん、上手にまとめてくださり感謝しています)

私はリストラティブヨガを教える時、生徒に「マインドフルネス」という言葉を伝えます。この意味は、「善悪の判断を下さずに、今ある状況を静かに、そして優しく観察すること」。これこそ、ヨガで目指すべき状態です。しかし、“時短”、“効率”を第一に考えて暮らす私達には、これがなかなか難しい。料理をしながら、テレビを見て、時には電話もかかってくる。そんな生活が普通になり、もはや“忙しい”という感覚さえしないかもしれません。しかし、今、みんながヨガにひかれるのは、呼吸をする、体の声を聞くなど、考えることを極端に減らして一つひとつのことに丁寧に向き合いたいと感じているからだと思います。ストレスの要因のほとんどは、時間。人は時間がない(足りない)と思っている時にストレスを感じやすい。だから、ヨガで毎日の生活をスローダウンさせ、人生には時間はたくさんあることを思い出そうとしているのでしょう。
 子育てとは時間の余裕が極端に少なくなる時期。それは、私の想像をはるかに超える忙しさでした。頭では理解していたのに、「早くしなさい!」、「ちょっと待ってね」が口癖になっていました。そして、大泣きしている子供を見ていたある日、あることに気がつきありました。子供が大泣きするのは、親を困らせるためでも、わがままでもありませんでした。それは、大人よりも膨大な時間軸で生きる子供には“今”という時間しかなかったから。それに引き換え私達大人は未来のために“今”を妥協していたのです。でも、“今”に全力な子供は、親にも全力でいてほしい。その食い違いがそこにはありました。それがわかった今、私は子供のすべてを受け入れることで、自分を傷つけてしまわないように、相手を傷つけない話しかけを実践しています。「待って!」ではなく「(あなたのやりたいことはわかった。でも)今、お母さんはこれをやっているからもう少し待ってほしい」。同じ待つ行為だとしても子供の納得の仕方はまるで違います。子供だからわからないではなく、一人の人間として尊重し、育てることの難しさを実感しながら、ヨガと子育てに励んでいます。

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【子育ての八支則】
ヤマ
子供にとって待たせることは、否定することと同じ。相手が自分に反応してほしいと思った時に時間を確保できるように努めること

ニヤマ
子供と言えど、親のエゴは理解できる。どんなに心が折れそうでも決して諦めず、客観性を持って接していれば理解し合える

アーサナ
どんなことでも安定して快適な心と体で行う。アイロンがけもシワが伸びることを気持ちいいと感じながら行うことでヨガになる

プラーナヤーマ
寝ている時の子供の呼吸を聞き、呼吸を合わせることで感じられる、穏やかな気持ちを味わう

プラテャーハーラ
体を開き、心の内側を丁寧に観察する時間を作るために、メールやフェイスブックを控え、情報に振り回されないようにする

ダーラナ
一つひとつのことに丁寧に向き合う。遊ぶ時は全身全霊で、自分も子供になって遊ぶ。そして子供が寝ている間は仕事に集中する

デャーナ
子供と夢中になって遊んだ後に、一緒にうたた寝をすること。体と心に正直になれる心の余裕を持てて初めて、至福の時間が訪れる

サマーディ
生活の折々の局面で、家族や友人など自分とかかわるすべての人に感謝している状態。時間のストレスや不安からの解放がベースに


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