ヨガを治療のサポートに提案する際、幾度となく尋ねられるテーマです。しかしながら、何度説明しても、わかってもらいにくいテーマであることも確かです。わかってもらえないという事実を、そのまま受け止めるようにしています。
- ヨガは緊張から弛緩への運動の流れや、呼吸法、観察によって、過度に優位になった交感神経から、副交感神経優位の状態を導き、自律神経のバランスを取り戻していきます。
と説明することもできます。
でも、結果の方から説明を試みると
- ヨガスタジオに足を運んだ人の多くが、気づきやリラックス、笑顔を得てスタジオを後にします。
- ヨガの最大の特徴、他の療法と異なる点は、呼吸への意識を通じた、気づき、笑顔、リラックスではないかと思います。病気を抱えている人々にもこれらは必要です。
- 生活に笑顔とリラックス、信頼があるかどうか。これは治療のありかたにも影響していくのではないでしょうか。
ヨガと医療を考える時に大切な視点は
- ヨガを医療現場で活用する目的は、個別の疾病や症状の改善ではなく、心と体の緊張を解くことで患者さんが治ろうとする気持ちを育むことです。
- ヨガは施術ではないことを明確にし、安全な指導を第一に考えることが大切です。
- 心と体の緊張を解くことや気づきが治療に与える影響は研究に値すると考えます。