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特別支援学校でお父さんお母さんがリフレッシュヨガ!

息子の幼稚園のご縁で、茨城県立水戸特別支援学校にて、お父さん、お母さんのリフレッシュヨガのクラスをの機会をいただきました。

持ち物はバスタオル1枚。
お母さんの隣には子供たち。車椅子から降りて一緒にバスタオルの上にいる子もいます。
なんだかいつもと違う雰囲気にソワソワ。何が始まるのかな。
まず、体ほぐしから始めました。
肩をすくめてストン。肩をすくめて、すくめて、ストン。
いつも子供から目を離せないからか、力を抜くのはまだ難しそうです。

次に、お名前を聞きました。
いつも学校の行事では何々ちゃんの母です、というような自己紹介が多いと思いましたが、今日は主役はお父さんとお母さん。お父さんとお母さんのお名前と、お子さんのお名前、の順に教えてくださいね、とおたずねしました。

お父さんお母さんが名乗る姿に子供たちはなんだか誇らしげに見えます。

次に、ウォーミングアップをしました。
腕の前を緩めてみましょう。

「いつも、腕の前って結構酷使しているんですよ。
これまで生きてきて、腕の前にいつもありがとう、ってお礼を伝えたことある人いますか?
なら、今日は自分の腕の前にお礼を言ってみましょう。」といったところ、
きっとそんなことをしたことがないので、みなさんキョトンとされていました。

「お父さんお母さんの体があってこそ、今日があると思います。どんなにしんどかったときもあったかと思います。しんどかったときはきっと無理して乗り越えたのだと思います。今日はその体にお礼を言う日にしましょう」

次に、脇の下をもみ、足首、膝の裏と続きました。
職員の方もいらっしゃいましたので、足首と膝の裏はケアをしておくと腰痛予防になる旨お伝えしました。
そして、ご両親は子供達の膝や足首を同じように揉んだりさすったりしたのです。だってそれだけのこと、だって簡単なのですから。スキンシップがとても気持ちよさそうです。
このプロセスですが、実は脇の下や膝の裏がどうこうということではないのです。
たとえあったとしても、一番大切なのは、そんなことをしているお父さんやお母さんの姿を、子供たちが微笑ましく眺めている時間がそこに流れていたことだと思っています。

次は、、動物園ごっこをします!と。
好きな動物はなんですか?と呼びかけたのち、Cat & Cow で猫や牛、虎になって奔放に、尻尾フリフリわんちゃん、蛇からコブラ、スフィンクス、まんまる雪兎(子供のポーズ)から、ウサギのポーズまで。
大人も子供も遊びました。こんなときに少し汗をかけば、太陽礼拝にこだわる必要はないと思っています。子供達の方が、色々アイデアを出してくれます。

少し疲れたかな、と、うつ伏せになって手枕におでこを預け、ハチの呼吸です。
大人も子供も、誰が一番長くできるかな、と競争しました。
リラックスするためには、息を長く吐こうね、というメッセージをクラスでもその後なんども伝えていきます。

と、クラスの紹介はこのくらいにとどめますが、ヨガの良さはヨガそのものにあるわけではないことを感じます。クラスの中には、体を動かせる子も、動かせない子もいました。そもそも、今回のイベントのメインはご両親のリフレッシュです。

たとえばAというポーズ、Bというポーズがあった時、ヨガではAとBの間に曖昧な時間が流れます。その時間こそがヨガがもたらす宝なのではと思っています。AからBを次々と目指し、こなしていくのではなく、
和気藹々と時間が流れていく。ヨガにはそんな寛容さがあるような気がします。

その中で、何が一番良かったかというと、こういうポーズをやって背骨がどうのこうの、ということがご両親たちの疲れをとったということではなかったように感じています。

とても心に残ったのは、親子でこんな風に遊ぶことは無理だと思っていた。いつも、どうやって子供たちを楽しませるか、と励む活動がほとんどだった。だけど、私たちがリフレッシュすることで子供達が嬉しそうだったのが嬉しかった、というご感想でした。

ヨガの語源は、結ぶ。つなぐ。
一番大好きなお父さんお母さんが笑顔で元気で楽しそう。
それこそが子供達の心を元気にします。

ヨガメディカル茨城では、プライベートレッスンも大歓迎!
http://ibaraki.medical-yoga.link
障害があるから街のヨガクラスに行くのは無理だと思っていた、そんなお母さんとお嬢様も思いきってドアをノックしてみようかな、とおっしゃってくださいました。


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