高校生の頃、父親に受験の期待をかけられるのがとても嫌で、反発ばかりしていました。
「そんなに行かせたいならお父さんが勉強して受験すればいいじゃない!」と憎まれ口を叩きながら。
結局親が望む大学を受験するも、もちろん惨敗。公衆電話から父親にごめんねと電話した時のことを今でも思いだします。あんなに期待してくれていたのに応えられなかった。
気がつくと、いつの間にか自分の子供に同じことをしている自分がいました。
だけど、我が子はこの一年、私と一緒に本当に受験を頑張ってくれました。
嫌がることなく、心からいい小学校に入りたいと健気に勉強や練習に取り組み、当日は元気に受験に臨んでくれました。親に悔いを残さないでくれた、本当に親孝行な息子です。
毎年、10月11月、ノイローゼ気味になっている親が急増していることも身をもってわかりました。深呼吸が必要なのは受験する当人ではなく、親の方です。
勝手な期待、高まる期待、合格できなかった人生はあり得ない、とさえ思ってしまう。そんな苦しみからやはり救ってくれたのもヨガの考えでした。この子がいるだけでいい。毎朝笑ってくれるだけでいい。頑張ってくれた。私たちに夢を見させてくれて本当にありがとうと思います。
だけど、息子にとっては、夢見ることがなければ、傷つくこともなかったことでしょう。
まだ6歳の子供に、親が勝手に築きあげた期待の中で、無理やり夢を見させてしまいました。
いつか、頑張ったことをよかったと思ってくれたら。
一年間、二人でお受験ノートを作って本当に毎日頑張ったね。
一緒に頑張ったその毎日が今思えば宝物でした。
幸せは、いつもそこにあるのに、追い求め始めたらきっと青い鳥は捕まえることはできないのです。
そこにいる青い鳥に気づくことが、幸せのはじまり。
人は、困難に直面したときそのことを思い出すことができるのでしょうか。
私たちの他にも、たくさんのご両親が子供達に期待をかけ、そしてフラフラになりながらお受験を終えられていることと思います。頑張った子供達が今日も元気でいることを褒めてあげてほしいと思います。
ヨガのメッセージ、それは「いること」を大切にすること。
Life Goes On. それでも人生は続いていくのです。ならば前向きに!
主人の両親から届いた「お受験お疲れ様でした」の花束も、とても嬉しかったです。
家族、離れ離れにならずに、一緒に転勤を続けたいと思います。
お受験ママのためのヨガのマントラ。
勝手な期待が化け物のように一人歩きしていることに、気がついて。
期待を手放して、その腕で、子供を抱きしめてあげて。
いつかそんなクラスを作りたいです。