Healthcare Biz の記事より
「治療に不満80%!「ケガもないのに、いつまでも痛い」
欧米では、さまざまな研究方法を用いて治療の効果を検討し、得られた結果に基づいて,その治療に対するエビデンスレベル(科学的根拠と信頼度)が設定されており、治療に活かされている。
と北原医師は説明します。
本文中の、ヨーロッパにおける慢性腰痛に対する低侵襲治療のガイドラインにおいて、ヨガのエビデンスレベルは
エビデンスレベル-可
効果-適度
推奨グレード-B
とされています。
そしてヨガについては、次のような研究結果も出ています。
「腰痛に対するヨガの効果は理学療法に匹敵」
米国内科学会(ACP)が今年発行したガイドラインでは、腰痛の治療には薬剤以外の方法をまず試すべきだとしている。これは鎮痛薬などの薬剤があまり有効でなく副作用もあることが主な理由だ。一方で、治療の選択肢としてヨガのほか、温熱療法や鍼治療、マッサージも挙げられているが、それらのエビデンスは十分に確立されていないこともACPは強調している。
しかし、慢性の腰痛がある人は、ヨガを行うと理学療法と同程度の症状緩和が得られる可能性があることが、米ボストン大学医学部准教授のRobert Saper氏らの研究で分かった。12週間にわたってヨガまたは理学療法を実施した人では疼痛の低減が報告され、この改善は1年間維持されたという。