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マタニティヨガの新しい役割を提案したい

〜 Yoga as a Service 〜

マタニティヨガの先生は、ヨガを産前産後のお母さんの生活を支えるサービスとして提供できる新たなサービス提供者だと考えます。

【問題意識】

妊婦の産後の死因の原因の大半は、産後うつによる自殺だと言われています。実際に、産後約10%の妊婦に鬱病が発症している。また、うつ病までと言わずとも、不安や体調不良から半数近い人が離婚を考えた瞬間があるという調査結果もあります。

マタニティヨガから得られるものを、安産目的から、健やかな育児ライフの準備というコンセプトに変えていきたいと考えています。

ヨガを通じて、心の安らぎと体のリラックスを得ることにより、産後クライシスを予防したい。また、産後の栄養や夫婦の相互理解と定期的な休息習慣について理解を増やす場としてヨガのクラスがなるように、マタニティヨガ指導者を育成することが必要だと思います。

【ルナワークスの取り組み】

子育て中の母親の最重要任務は完璧な母親を目指すことではなく、しっかり休んで家族に笑顔を向けてあげることであると考えます。母親が自ら休息をとったり、母親が自分を大切にする気持ちを取り戻せる時間の使い方をできるようになる具体的な場としてのクラスを開催できるマタニティヨガインストラクターを育成してきました。

1 目的:
健やかなマタニティライフから、育児ライフに移行するのをサポートできるようなマタニティヨガ・インストラクターを養成する

2 対象者:ヨガインストラクター、看護師、助産婦、保育士 並びに 母親及びその家族

3 方法:
マタニティヨガの指導者養成講座を通じ、妊娠中だけでなく、産後ヨガ教室に足を運べなくなる妊婦さんのサポート方法を学びます。

産後二年間の母親の心身がいかに不安定であるかを理解し、不安やイライラへの対処法、妊娠中から自分を休ませる練習をしておくこと、ありのままの自分や相手を許すことの大切さをアドバイスできる人材を育成します。

具体的には、女性がもともと持っている、柔軟性や寛容さは、完璧な母親を目指そうとしてしまうことによる余裕のなさ、疲労感で奪われることを理解し、心身の疲れを回復させることで取り戻せることを母親や夫婦に伝え、実践できる方法を伝える方法を身につけます。

4 内容・成果
ルナワークスのマタニティヨガは心身回復のヨガといわれるリストラティブヨガを取り入れ、次のことを大切にしています。

(1)運動よりも感謝とリラックスを目指す
(2)100点を目指さない
(3)産後は矛盾だらけであることをあらかじめ理解する

それによって、産後の「こんなはずじゃ」を「こんなこともあるよね」に、「私だけが辛い」を「辛い時は一旦休もう、甘えよう」に変え、母親が自分を責めないようにする必要性をあらかじめ学んでおけるようにしたいと考えています。

【今後の展望】

(1) 47都道府県にて、リストラティブヨガを取り入れたマタニティヨガの指導者養成講座を定期的に開催できるようにする
(2) 保健所との共同でのヨガクラス、両親学級の開催
(3) 母子健康手帳への、自宅での運動方法の記載
マタニティヨガの普及により、下記の目標値に貢献したい。
(1) 産後うつ発症率   7パーセント以下
(2) 産後2年以内の自殺者数    現在の半数以下
(3) 産後2年以内の離婚率   現在より20パーセント減
(4) 乳幼児の虐待数   現在より20パーセント減

【発信】

「赤ちゃんができるリラックスヨガ」(PHP出版)にて妊娠を望む女性たちの支援も行い、「はじめてのマタニティヨガ」(西東社)でリストラティブヨガも学ぶことで、女性の一生を線で支えられるようなヨガの提供を目指しています。

一般社団法人日本ヨガメディカル協会(http://yoga-medical.org) 代表理事として、分科会の一つとして「不妊治療をサポートするヨガ」「産後の母親の健康とヨガ」を設置。具体的な提案、講座ができる人材を育成しながら、勉強会を定期的に開催していきます。

岡部朋子 一個人としての産後
https://www.tomoko.yoga において、自らの産後の感情の揺らぎに役立ったヨガの学びを発信。


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