ヨガメディカル茨城は任意団体ですが、生徒さん達の安全と安心を一番に考えるセラピストの団体として、毎月、職業意識の確認と、自主勉強会を開催しています。
様々な視点からのヨガセラピーのアプローチを学ぶことで、多角的かつ応用力のあるセラピストとしての力を培っています。
また、これまで個人で活動していたセラピスト達も、ヨガメディカル茨城に所属している、ということを通じ、茨城県内の公共施設から、仕事の依頼が来るようになりました。
個人での活動だとどうしても、営業目的ではないか、と訝しがられることもなきにありません。
しかし、実績をHPに掲載していくことで、私たちの所属セラピストの継続教育の姿勢を知ってくださり、高齢者や、子育て中のお母さん達へのヨガイベントの依頼をいただいております。
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先日は、水戸市の多世代交流施設から定期的に依頼をいただいております、40分のヨガクラスを担当いたしました。
多世代、つまり高齢者の方も、子育て世代の方も、そして、赤ちゃんも一緒のクラスとなりますと、どうしても一人での対応は限界があります。
そこで、ヨガメディカル茨城は、生徒さんが安心してクラスを受けられるように、二人で伺いました。
一人は、日頃からキッズヨガで、お母さんと赤ちゃんのヨガのエキスパート。
クマさんのぬいぐるみ持参です。
そして、私は元々の専門領域、今日は90歳のおばあちゃん達と、椅子ヨガを楽しみます。
最初のオリエンテーションは、会場にいるみんなが良い時間を過ごせるように、穏やかな呼吸やウォーミングアップで始まりながら、あるタイミンングからは、二手に分かれます。
なお、ウォーミングアップの時は、お母さん達は安楽座。
少しでもそれと同じ雰囲気を味わっていただくために、おばあちゃんの前に、椅子を向かい合わせにおいて、足を乗せてもらいます。それだけで、ただ座っているより、「おお、足を上げると楽だね」とおっしゃっていただきました。もっと至れり尽くせりやるには、載せた足の膝の下に枕を置きたかったのですが、それはなかったので断念しました。
お母さん達の日頃のストレスを解放すべく、そして子供達も楽しそうにしてくれるだけで、お母さんの心はドッと解放されることを知っているので、ぬいぐるみ登場!
みんなハイハイして、ぬいぐるみとじゃれあいにきました。
そんな中、お母さん達はゆっくり自分の時間を過ごしていきます。
一方で、動いていくヨガにはハードルが高い90歳のおばあちゃん達には、こんなことを一緒に楽しみました。
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じゃあ、これから自分の体を大事にしていきましょうか!
(足をしっかりつけるように、足の下にストレッチマットを重ねて置きました)
足首をゆっくり撫でてみましょう。(あら、気持ちいいわ!)
今度は、膝の周りをゆっくり撫でてみましょうか(あら、気持ちいいわ!)
その間にある、
ふくらはぎを柔らかく撫でてみましょう。
柔らかいですが、いつも私たちが歩くのを支えてくれている、足、ありがたいですね。
腿の外側をさすってみましょう。
では、今度は、お腹周りを緩めていきましょうか。
ゆっくり、体を揺らしてみましょう。
呼吸に合わせて、ゆっくり、斜め前、戻って、反対斜め前、ゆらゆら、自分を委ねてみましょう。
ゆらゆらと、揺らします。
運動でなくていいんですよー。
楽しんで、体と仲良くする時間です。
(これなら、テレビ見ながらできそうね!)
自分の体が、気持ちいい〜って言ってくれることをしてみましょう。
今度は、腰から上をぐるぐるとゆっくり回してみましょう。
できるだけゆっくりと回すんです。
その方が気持ちいいんですよ。
ぐるりん、ぐるりん。
ここで、お母さん達は、戦士のポーズ 1 -2 へ、
そこで、私たちも、片方の足を膝を曲げたまま椅子の横に、もう一方の足は軽く伸ばします。
(足の方に私がたって体を誘導し)こっちの方を向いて、片手だけ伸ばして見ましょう。
(足を伸ばした方の手を伸ばすと、大腰筋のとても良いストレッチになります)
お母さん達と同じポーズ、してますね!(戦士のポーズ1)
今度はこっちを向いて(開いた足と平行に私がたち)こっちの手だけ伸ばして見ましょう。
もしできそうなら、もう一つの手も、伸ばすと、
またまた、お母さん達と同じポーズです。(戦士のポーズ2)
はい、一旦力を抜きましょう。
(反対側も同様に)
お疲れ様でした。
では、もう一度、
ゆっくり、体を揺らしてみましょう。
呼吸に合わせて、ゆっくり、斜め前、戻って、反対斜め前、ゆらゆら、自分を委ねてみましょう。
ゆらゆらと、揺らします。
どうでしょう、さっきよりも揺らしやすくなっていますか?
今度は、腰から上をぐるぐるとゆっくり回してみましょう。
できるだけゆっくりと回すんです。
ぐるりん、ぐるりん。
どうでしょう、さっきよりも回しやすくなっていますか?
しっかり運動できた証拠ですね。
最後に、もう一度足首をゆっくり撫でてみましょう。
膝の周りをゆっくり撫でてみましょうか。
ふくらはぎを柔らかく撫でてみましょう。
ももの外側をさすってみましょう。
(お母さん達はシャバアサナ)
それでは、最後のリラックスをしましょう。
私が背中に立って、そばにいる従業員の方にもお願いして、
肩に手を当てて、息を吸ってー吐いてー(吐いてで、肩を軽く押します)
吸ってー、ゆっくり吐いて吐いてー
吸ってー、ゆっくり吐いて吐いてー
吐く息とともに、体の力を抜きましょう〜。
(最後、お母さん達と一緒に)
胸の前に手をあてて、今日も良い時間を一緒に過ごせたことに感謝です。
お疲れ様でした。
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椅子に座ったキャットアンドカウは
シニアより上の世代の高齢の方だと難しい場合があります。
そこで、体揺らしと体回しに応用しました。
そのあとに戦士のポーズ一番二番ができたことで、顔が明るくなられていました。
とても簡単なポーズばかりですが、一緒にゆっくり呼吸していると、私もリラックスし、そして軽く汗をかきます。
このコラムが、高齢者とのヨガクラスを担当される方のご参考になると幸いです。
私のシニアヨガの原点となった、Suza Francina 先生のサイトはこちら。