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アメリカで茶道を紹介する

モンタナの大自然の中で、たっぷりリストラティブヨガと深いリラックスを学び直す、Judith Hanson Lasater 先生のリストラティブヨガ・サマーキャンプ 2018。最終日の私のTake home words (自宅に持ち帰る言葉) は「Nature / Chaos / YUTORI / at Home 」でした。

大自然の中、子供達を自由に遊ばせました。一人でカヤックを漕いだり、葉っぱの音を聞きながらハンモックで揺れたりする経験。
言葉の壁を超えて友達をつくろうとしたり、時に取っ組み合いの喧嘩をしたりして、それすらも私たちの暮らしの一部で否定することは何もないというおおらかな気持ちで過ごせたことが、何よりも気持ちを楽にしてくれました。

ネガティブな感情を自分から追い出すのではなく、それすらも自分の一部なのだと包み込むこと。それこそがリストラティブヨガでいう「大きな器・Big Container」です。

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さて、クロージングセレモニーの後は、Talent Show ! でした。
何もこれといったタレント(特技)がないことに今更気づいた自分ですが、
唯一の日本人、アジア人として、伝えられることはないか、と考えた末に思いついたのが、息子と習ってきた茶道でした。

静か〜なおばあちゃんが「マリア & バイブレーション」というタイトルで、度肝を抜かれるようなダンスを披露したり、ユーモアたっぷりのだしもの後は緊張しましたが、等身大で行くしかない!と、キッチンからホットチョコレートの大きな缶と、スプーンを、そして息子共々腰にバンダナを袱紗がわりに挿し、水の入ったボールを準備しステージ脇に控えました。

私の拙い英語で伝えるためには、要点を絞る必要があり、主に下記のような話をしました。

こんばんは!
私たちは日本のティーセレレモニーを紹介したいと思います。

ティーセレモニーは、今回のテーマにあった「ゆとり」のセレモニーです。
実際は、ゆとりをもってとても長い時間行いますので、今日はその中から、次の三点にポイントを絞ってご紹介したいと思います。

ひとつめは、茶道独特の歩き方。静かに歩きます。
ふたつめは、「Purification – 清める」作法です。主人は、茶器を清めることで、客人への歓迎の意を示します。
みっつめは、水の音を聞く、おしまいの合図についてです。片付けに入る合図として、主人が茶碗をゆすいだ水を捨てる音に耳をすませ、客人と主人との静寂の中のコミュニケションを味わいます。

では始めます。
最初に歩き方です。
(摺り足で歩いてみる)
今回の授業で、人間がいかに骨盤を廻旋しながら歩行をするかを学びましたが、お茶の歩き方はとてもエコです。

NO HIP ROTATION, NO USAGE OF PESOAS.
(骨盤の廻旋もしないし、大腰筋も使わない)

次に、座って、茶器を清めます。
いつもは、グリーンティ専用のキャニスターがあるのですが、今日はホットチョコレートとスプーンで代用します。
まず、座り方ですが、今日先生が教えてくれたように、体に負担のかからない正座の仕方は、膝と膝の間を軽く開きます。
日本の茶道の先生の多くが男性ですが、女性に比べてどっしりと座ります。
女性はどうしても反り腰になりがちですが、正座で長時間座っていなくてはならない師匠たちは、このように座ります。
(骨盤を立てて、顎を引き、ゆったりと膝に手を置く)
そうでないければ、朝から夜までのお稽古で座り続けることは不可能だからです。

では、始めます。
キャニスターとスプーンを清めます。
ここからは息子が前面に出て、見本を見せました。
(袱紗捌き – 裏千家)
イクエーション(等号 = ) のように、拭きます。
そして、もう一度捌き直したら、手のひらにおいて、今度は、
スプーンを清めますが、表面、脇、表面、と拭いていきます。
場にはマインドフルネスな時間が流れます。

最後は、水の音を聞く、です。
息子がホットチョコレートは作らないのか、とつっこむが
省略し、
では、全てのお客様にお茶を出し終ったとします。
最後、お茶碗に水を注ぎ、中を清めます。
その水を捨てるボールがまた別にあるのですが、
そこに、水を捨てる音に耳をすませ(皆に、耳をすませるよう、ジェスチャーで促す)
最後の一滴が落ちたら、客はこのように
お辞儀をしながら「どうぞおしまいを」
主人は、茶碗を片手に持ち、右手指先を床についたまま
「おしまいにいたします」と応えます。

以上となりますが、
静かな歩き方
清める(ヨガでいうシャウチャ:清浄)
マインドフルネス
サイレンス

などを知っていただけたら嬉しいです。

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夢中で話したので、伝えきれていないところもあるかと思いますが、
息子がいつも役回りをしてくれるので、助かりました。

私が禅の勉強を始めるきっかけになったのはリストラティブヨガを学ぶ過程において、Judith先生から鈴木大拙氏の言葉をたくさん教えてもらったからです。日本人としてまだまだ学ぶことがたくさんあるはずですが、水戸で境貞晴先生という素晴らしい先生のもとお稽古をさせていただいたことにあらためて感謝いたしました。


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