聞くだけ野暮なことですが、
最近、こんなニュースを読みました。
「深い眠りによって脳内の老廃物が洗い流されていることがわかった:研究結果」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/post-13390.php
「脳の掃除は夜勤体制」
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/403964/102500053/?P=1
《徐波睡眠について》
睡眠は大きくレム睡眠とノンレム睡眠に分類されるが,ノンレム睡眠のうち,出現する脳波の特徴として周波数の低い成分(徐波成分)が中心となる睡眠を徐波睡眠と呼ぶ.ヒトにおいてはStage3とStage4がそれに該当し,睡眠の分類の中では深い睡眠にあたることから,健常者では熟眠感と関連があるとされている.また健常若年成人における徐波睡眠の出現は,一夜の睡眠の最初1/3に多く見られること,その量は加齢と共に減少していくことが知られている.
(公益社団法人日本薬学会HPより)
ぐっすり眠れないお母さんたちがいつも疲れているのは無理もありません。睡眠時間が単純に短い、ということだけではなく、昼間の緊張を引きずったまま眠りについているからです。
子供達は疲れているお母さんではなく優しく元気なお母さんが大好きなはず。脳内の老廃物を洗い流せるほどの深い睡眠機会を定期的に確保してあげることが、母子の健康につながる戦略だと考えます。
(お母さんだけの問題ではありません。介護をしている方も同じ状況なはずです)
ヨガをすることで体の緊張がほぐれ、ぐっすり眠れた、という声をよく聞きます。この機序をもっと明らかにし、お母さんがリフレッシュにヨガと自分の時間を確保できる(レスパイトケア)社会の仕組みづくりが必要と感じます。
そして、これからの学校教育では「いかに学ぶか」だけでなく「いかに眠るか」について、その科学を理解する機会を与えて欲しいです。