メディカルヨガコラム
メディカルヨガHOME > コラムトップ > ヨガ x スポーツ > 【整形外科で作ってもらった医療用インソール】

コラム記事カテゴリー

症例別ヨガの処方箋

ヨガ×スポーツ

ヨガが役立つ未来

ヨガの素敵なお話

ヨガはやさしいリハビリ

リストラティブヨガ

オンライン講座 好きな時に学べるヨガセラピー

メディカルヨガ公式サイト

ヨガ x スポーツ

【整形外科で作ってもらった医療用インソール】

新春ランで名城公園を走っていたら、6kmぐらいから左足の外側に激痛が走り、それ以上走れなくなってしまいました。
これが噂のランナーズニーで、いよいよ私もランナーの仲間入りか💪!と思い整形外科を受診したところ、先生はいつも通り綿密に触診をしてくださり、どうやらランナーズニーではなさそうだとのこと。
しかしこれからも走れないのは困るので、インソールを作ってもらうことになりました。そこに大きな発見があるとは思いもせず。。
《インソールのデザイン時の大発見》
まず両足でスポンジに乗り、体重のかかり方を見てもらいました。スポンジに乗ったまま、前後左右に体重移動をしてみました。
その足型から左足の痛みの原因がわかったのです。
まず、右足と左足、指の食い込み方が違いました。
右はずっしりと地面を捉えているのに対し、左の指、特に小指はほとんど沈んでいませんでした。つまり、左足は足全体を使えておらず、一部に負担がかかってしまっており、その偏りが、大腿二頭筋を緊張させていたとのこと。
一部分に負担がかかっていることは写真のまるで囲んだところ、親指の真下にヒビが入っていることからもわかるそうです。つまり体重を前後左右に揺らしたとき、両足には同じ重さがかかっていると思っていたところが、左足にはピンポイントで負荷がかかっていたとのこと。その原因は、右に比べ、左の足のアーチが崩れていることにありました。
お医者さんからしっかりと大腿二頭筋をストレッチするように言われたことと一致していました。(思えば新春ラン、張り切ってそのまま走り始めてしまったこともあったかと思います)
《山のポーズにおける気づき》
ヨガの基本である立ち姿勢の山のポーズでは、足の裏全体を使って立ちましょう。足の裏全体を意識して立ちましょう、と言います。その理由は、足の裏全体を使って立つことで、その上に乗っている体重を正しく支えられることにあります。
恥ずかしながら、私の足にもこのような偏りがありました。
一番の原因は加齢とのことです。若いうちはきちんとしたアーチがあるのが、長年私の体重を支えてくれた足は少し頑張りが効かなくなっているようです。でも、その事実を知れたことが出発点になりました。
普段履く靴に入れるインソールを使い、足の骨格を正しく支えていくことにしました。
石膏でも足型を取り、愛知県の尾張旭市にあるブレース・フィット合同会社様に作ってもらったインソールは、なんと中日ドラゴンズの選手も愛用しているとのこと。
《足の骨格を正しく支えた結果》
今まで生きていてインソールの役割を考えたことなどありませんでした。実際にそのインソールをはいて試した実験がこちら。
インソールなしで両手を前で組んで、そこに力をかけてもらうと、私はいとも簡単に傾きました。後ろで組んだ場合も同様です。
次にインソールを踏みしめて同じことをすると、なんといきなり怪物になったかのように、私はどっしりと安定して立っていました。
つまり足の骨格を正しく支えて立つことによって、その上の構造・全体のバランスが変化しベストな調和が訪れたのだと思います。痛みの原因は、その逆が起こっていたのでした。ヨガで姿勢よく立つように、という教えの原点が、山のポーズにおいて足の裏全体を意識して立つ、ということにあることが、身をもってわかりました。いつまでも学びは続くものです。
私はようやく今知れたことですが、子供の頃からの日頃の心がけも大切に思います。足の裏全体で立ち、いつも小指が動く状態にしておくことを身につけさせたいです。ヨガの先生方にも、あらためて山のポーズの練習の大切さ、そのポイントと理由としてお伝えしていきたいと思います。
クリスマスにもらったOnの靴の中で左足の小指がモゾモゾ動くのを楽しんでいます。インソールの耐久年数は1年半ほどとのことですが、人生100年時代の足元を見直す良い投資でした。
《ブレース・フィット合同会社さまについて》
もともとは義足を作成する会社で、身体を観る技術力の高さは相当なものだと思いますが、インソールデザインの動画をご参考までにシェアします。デザインにあたりこのように足型をしっかり手で触れて作ってくださったということを知り、さらにあたたかい気持ちになりました。
写真の説明はありません。

ページのトップ