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禅と痛みの研究

禅に焦点を当てた心理学や脳の研究が盛んになったきっかけとなった本に James Austin博士のZen and the Brain という本があります。

座禅は姿勢を正して座った状態で精神統一を行う禅の基本的な修行法です。
姿勢、呼吸、心を整え、呼吸は自然に任せながらも、鼻からゆっくり吸って吐きます。座禅をすることにより心の落ち着きが得られ、ストレスが減るという研究結果は書物により西洋社会にも広く知れ渡るところです。研究では、静かな環境や正しい姿勢、呼吸法が、忙しい現代社会で混乱した脳の機能をデフォルトモードに戻すのではないかと言われています。

また、座禅の研究報告の中には痛みの軽減に役にたったというものもあります。
痛みに悩む患者さんが座禅を基本としたストレス解放のプログロムに取り組むことで、その痛みを軽減できたというものです。ただしこれは、身体的痛みそのものに変わりはないが、座禅を通じて痛みに対する感じ方が変わったのではないか、という考察です。しかし一方で、座禅や瞑想が脳内にある痛みの伝達経路に影響を及ぼしている可能性も研究されています。「Emotion」という心理学会誌に、禅の瞑想は痛みと感情を制御する脳の一部(前帯状皮質)を厚くさせ、痛みに対する感受性を低下させるという研究結果が発表されました。
前帯状皮質とは血圧や心拍数の調節のような自律的機能の他に、報酬予測、意思決定、共感や情動と言った認知機能に関わっているとされる部位です。座禅には意識だけでなく、脳の形状を帰る効果もあるということがわかる研究です。
(以上、5/5 角田佳菜子さんのコラムより一部抜粋)

実はヨガにも禅の瞑想と同じような効果があると言われており、北米を中心に、科学的検証が地道にすすめられています。Yoga as Medicine (2010年日本語版刊行予定)に、各種症例ごとに事例と処方箋が紹介されています。


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