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ヨガとエクササイズの違いをできるだけ簡単にプレゼンせよ

というのが、私に科せられた割当でした。いきなりLevel 3なのでなかなか大変なのです。
原稿を読み上げることは許されません。
下記文献から引用して説明しようと思い、ボードに14項目のポイントを簡単に書き上げました。
しかし、いざ本番となり、何となくなのですが全部すっ飛ばすことにしました。
伝えるのは情報としての14項目ではなく、自分が普段から感じている、あるいは授業で伝えている3つのことだけでいいかな、と思ったのです。

参考までにこんな話をしました、ということを記したいと思います。
英語で話したことを訳しただけなので、違和感がある文章ですがお許しください。

***************

私は日本ではヨガ一筋の先生と思われているはずです。(うそですが・・・)
でも、今日ここで、皆さんにあることを告白します。
2年前、トライアスロンを始めました!(と、実はヨガショールの下にトレーニングウェアを仕込んでおき、あたまにサングラスを挿しました)
アーサナといわれるヨガのポーズと一般的なエクササイズの違いについてプレゼンしますが、実は14の項目をボード(大きな紙)に書いて用意してきました。
でも、アメリカでのプレゼンは短ければ短いほどいいとのことなので、3つのことだけお話ししたいと思います。

ひとつは、ほとんどすべてのスポーツは一方向への反復運動だということです。
水泳もトライアスロンでメドレーをすることはまれです。同じ方向にかきます。(泳ぐふり)
自転車も勝ちたいのに後ろ向きにこぐ人はいないでしょう。(こぐふり)
ランニングも後ろ向きに走っている人はあまり見ません。(走るふり)
テニスも剣道もみんな一方向です。(打つふり)
それに対し、ヨガでは、前屈したと思えば後屈し、右にひねったと思えば、左にひねります。動いたと思ったら、休みます。様々な動きの組み合わせから成り立っています。
これが、トップアスリートがフィジカルな面でヨガをクロストレーニングに取り入れている理由です。偏った動きを補完し、バランスをとれるからです。

ふたつめは、ヨーガスートラからの引用です。ヨーガスートラの一節に「スティラム スーカム アーサナム」とあります。これは「ポーズは安定して快適でなければならない」という意味です。
こと、スポーツの局面を思い起こせば、ほとんどの瞬間、私たちはアンバランスで、しんどいところにいます。楽になるのは終わってからです。
快適、というのは呼吸が楽にできる、ということです。どんなに素晴らしいポーズをとってもそこに呼吸への意識が伴っていなければ、それはポーズではありません。

でも、トライアスリートにもまだ希望があります。私のヨガの先生がとても役に立つ本を紹介してくれました。アーユルヴェーダでトライアスロンをもっと楽しく、という内容の本です。もちろん私は飛びつきました。その本の中にはこう書かれていました。著者のアメリカ人がインドのアーユルヴェーダの先生に相談に行ったそうです。「僕はトライアスロンというスポーツをやっていて、1.5km泳いで40km自転車を飛ばしそのあと10km走るんだけど、何か有効なアドバイスはないかい?」トライアスロンを知らないインドの先生はこうたずね返したそうです。「きみは何か悪いことをして罰を受けているのかい?それとも誰かに追われているのかい?」

ヨガは、罰ではありません。追い立てられてやるものでもないということです。

という内容でした!
ちなみに、14項目についてはこちらのコラムにまとめました。


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