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シニアヨガプロジェクトでのガイドライン

公益財団法人愛世会介護老人保健施設シルバーピア加賀(東京都板橋区)の、通所リハビリテーション(デイケア)ならびに入所(入院)の高齢者のみなさま向けにシニアヨガの時間を設けていただけることになりました。

ヨガボランティアの先生方に提示した、プログラムガイドラインですが、全国で介護施設でのヨガを考えていらっしゃる方々にも参考になればと思い、シェアさせていただきます。対象の方々のフィットネスレベル、人材リソースの状況によりできることは変わってくるかと思います。

【椅子あるいは車椅子に座っている方】

アイ・ムーブメント(眼球の水平移動)

米軍のPTSDケアにも使われているメソッドです。ただ目を左右に動かすだけの動きですが、脳の機能のバランスをとっていくと言われています。
高齢者の方は、目だけを動かすのは難しいので、片手の人差し指を顔の前に出し、ゆっくり左右に動かし、それを追いかけるようにするといいようです。仮に首が動いてしまっても、それはそれで首の動きになるので構いませんが、できれば「先生のやり方を見てくださいね、顔は動かさないで、目だけ動かしてみましょう」と言ってみましょう。

筋膜ほぐし

指、手のひら、腕の前を揉み解したり、鎖骨をさすったりしてみましょう。肩周りの筋肉が弛むことで、深い呼吸がしやすくなります。もう少し体力がある方は、両腕を横に開き(肩の高さまであげる必要はありません)息を吸って、手のひらを上、息を吐いて、手のひらを下、というように、腕全体を呼吸にあわせてゆっくりひねる動きをお勧めします。

深呼吸

いろんなやり方があると思います。過呼吸には気をつけて、どちらかというと吐く息をたくさん、ゆっくり、ということを協調してみましょう。

椅子に座ったキャットアンドカウ

椅子に座った状態で、背中を丸めたり軽く反らしたりする動きは、背中が曲がった高齢者の方々には難しいかもしれません。息を大きく吐きながら、自分のことを両手で抱きしめて「自分にありがとう」今度は、息を吸いながら、両腕を大きく広げながら「みなさんありがとう」と、腕の動きをつけてあげることで、普段動かすことのない背骨まわりに少しダイナミズムを取り戻すことができるかもしれません。何より、自分を抱きしめると気持ちが落ち着きますし、からだを開くと気持ちも前向きになります。

呼吸にあわせたストレッチ

フィットネスレベルにもよりますが、動かせそうなところは積極的に動かしていきましょう。足首を呼吸にあわせて伸ばしたり曲げたり、唇を尖らせたり戻したり、肩をすくめてすくめて、ストン、など。

片鼻呼吸法

田舎っぺチョキでも難しいようです。両手の人差し指を交互に鼻にあて、片方ずつ呼吸する感覚を掴んでもらいましょう。

覚えておいていただきたい概念:ユマニチュード

認知症の方々と向き合うメソッドはいろいろありますが、ヨガの考え方に非常に近い「ユマニチュード」という考え方をご紹介したいと思います。
ユマニチュードとは「さいごまで人間らしさを大切にする」という考え方で、ヨガのおおもとにある「命の尊重」に通じるところがあると思います。下記ノートは私がユマニチュードを学んだときのノートなので解説としては不十分かもしれませんが、意思疎通が容易ではない参加者さんたちとの触れ合いに、少しでも役に立つところがあればと思います。

http://medical-yoga.luna-works.com/column/archives/1396
http://medical-yoga.luna-works.com/column/archives/1544

【ベッドに寝たきりの方】

上記ユマニチュードで、視界に入る、笑いかける

膝の下に、厚めにたたんだバスタオルを入れ、膝をゆるめてあげる、足首をタオルを細めにまいたもので支えてあげる、こうすることで、お腹が弛みます。

仰向けが辛い方には、横向けのシャバアサナをつくってあげる(首を支え、上側の足を枕などで支えてあげる)腕置きをつくってあげる、など。

タオルで手をくるんでさしあげ、そっと上から圧をかける、私たちの深くゆっくりとした呼吸を送る

軽めの(1kg) サンドバッグをお腹に置き、呼吸できますか? 負荷が高そうであれば、お腹に手を置いていただき、ゆっくり呼吸してみましょう、と声がけをする、お腹に手を置くときは、患者さんの手を持って、一緒においてあげる、など

首の下に、首枕をつくってあげる(リストラティブヨガ修了生の方)

インターン募集についてはこちらをご覧下さい。
http://medical-yoga.luna-works.com/column/archives/1736


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