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トレイルランニングに一番向いている職業Σ(・□・;)ヨガの先生

数年前、トレイルランニングの雑誌に、トレイルランナーに向いている職業ベストテンが載っていて、そのトップがヨガティーチャー↓であったことに驚きました。

https://trailrunnermag.com/people/culture/10-best-jobs-for-trail-runners.html

主人が挑戦していたのを、横目で見ながら、いつか私も出てみたいと思いながら、これで完走できなかったら格好悪いなとモヤモヤしていましたが、せっかく地元であるのだから、と2018年体育の日、笠間のトレイルランに初挑戦してきました。

予想に反し、制限時間より40分前に、ゴールすることができました。

そして、決して成績が良かったとは言えないのですが、1番驚いたのは、この私が走るのが楽しかったのです。子供の頃から、実家が面した盛岡城跡あとの石垣を上ったりしていたからでしょうか。まさに私の原風景でもありました。

そしてヨガの先生がトレイルランに向いていると言われる理由、なんとなく自分の中で、整理できました。

ヨガの練習の中には、体幹、バランスを強化するものが多いほか、足首、膝、股関節の柔軟性を高めること、肩甲骨の動きをよくするため、不安定な着地でもバランスを取ることに役立ちます。また、ひねりやすい体であることが、やはり様々な角度での着地に役に立つのだろう言う事は何となく想像できました。(0)

しかし実際に走ってみると、やはりヨガの練習の中にある様々な習慣が全く無関係と思われる山走りに役立つことに驚きました。

(1) 素直に補助具に頼る

プロップスを上手に活用する。
例えば、上り坂、下り坂にロープがあったら、素直に頼る。

(2) 自分と対話しながらマイペースを守る

無理してここで走るのではなく、どこで走り、どこでテンポよく登り、どこを慎重に、ということはほとんどのランナーの方が考えていることだとは思うのですが、特にヨガの先生はマイペースが上手なので「ねばならない」ではなく「自由に」楽しく走ることができるのではないかと思いました。

(3) フォーカスが上手である。

フォーカスというのは凝視することではありません。
目の前にある、無造作な森林の中で、どこに焦点を捉えて走ったらいいか、ということがヨガの視線の練習で身についているような気がします。
具体的には、近いところと、遠方を、全体的に捉えて走ることができます。
(さらにそれが、移り変わる景色への満足感をもたらすのです)

(4) 集中力やマインドフルネスの動き、今ここに意識を向ける動き

先を考えてしまうと、辛くなるばっかりなのですが、森の中を走る時に今、この空気、この自然、と思うと自然の中に存在する気持ち良さだけを感じることができます。

(5) 自然の中の自分は一部という意識

ヨガでは自分の内面に意識を向けるわけですが、森の中を走る感覚は、ある意味自分の外界に意識を向けるわけです。ここが大いなる矛盾に聞こえるかもしれませんが、意識は外に向いているけど、自分は大きな自然の一部である、と感じることで、意識が内面に向かうのです。
大きな自然の懐に抱かれている、という感覚が内面に意識を向けるのと同じ感覚なのです。走っている、というより、自然の中を走らせてもらっていると言う感謝の気持ちが湧いてきます。

多くの方がおっしゃるのが、上りより下りが怖い、ということなのですが、おそらくヨガのおかげで、安定感の中下ることができました。(商売道具の膝を壊したくなかったので、無理には走りませんでした)

(6) 骨盤を揃えて走ると、走りやすい。

ヨガには体の歪みが整えるポーズが多いのです。
骨盤を立て、左右の高さを揃えてあると、そうでない場合より、特に不安定な場所を走る場合には役に立つと感じました。例えば、ランジのポーズで、足の内側を意識してキュッと締めるポーズを走る前にしておくのは効果的と感じました。

ヨガのこのポーズが、トレイルランに効く、ということではなく、普段からヨガを通じて学んでいることが、山走りに役立つように感じました。
そして、トライアスロンもそうなのですが、「しんどいー、しんどいー」と言いながら走っている人たちの勇姿にも励まされました。それについてはこちらにコラムを書きました。

一歩間違うと、もちろん膝を痛めてしまうかもしれませんので、全ての人にお勧めできるわけではないのですが、ヨガの先生は楽しんで走れる可能性大ですよ〜ということをお伝えしたくて、記しました(^O^)


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