「虐待リスク」を内々にチェック――“防止のため”か“過剰な監視”か 子育て世代の生きづらさ という記事に目が止まりました。
とある保健師さんが20年前に抱いた疑問、
「保健師は母子に寄り添う支援者なのに、『これって、お母さんたちと接しながら犯人捜しするってこと?』って疑問を感じました。でも、当時は『虐待をなくせ』という意識が広がり、周りに同じような疑問を口にする人はいませんでしたね」
別の現場からの意見
「子育ては大変な仕事ですから、いろんなストレスがある。初めての子どもだったら心配ごともたくさん、相談したいこともたくさんです。それなのに相談したら『育児不安』としてチェックされ、記録に残る可能性がある。監視という言葉は使いたくないですけど、そういうチェック・システムが大きく進んでいると思います」
全文はこちらをお読みください。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1541
そして、私自身は下の記事にある狩野さやか先生のご意見に賛同であり、その時間にヨガを使っていただきたいな、と思うのです。
育児初期の疲労とストレスは、想像以上に大きなもので、夫と妻の激しい環境差が産後クライシスの原因になります。そのあふれたストレスが、他に解決もしくは解消する方法がなかった場合、唯一目の前にいる反撃できない相手(赤ちゃんや幼児)に向かうのは、むしろ必然でしょう。それに加えて、親子(特に赤ちゃんや幼児)の力関係というのは極端な強-弱でバランスが悪く、よほど気をつけなければ、強い親の側は弱い子の側に感情を吐き出す先になってしまいます。論理的な思考でとどまれないほどストレスも親子の密着度も高すぎるのです。ですから、「普通の育児をひとりで行うのは十分危険」、ということを常識にしていかないといけないのだと考えています。
おそらく、この引用したコメントのお母さんの苦しさは、毎日ほんの1−2時間(2−3日に1度でも、1週間に1度でも)子どもから完全に離れられる時間があったら、徐々に解消されます。そしてそれだけで救われる人は実はかなり多いはずです。でも、そんないっけん簡単そうなことを多くのママは実現できていません。
健全な関係を保つためには、ごくシンプルに、母子が離れられる時間を定期的に作ることが大切だということが、常識的に受け止められるようになってほしいと思います。一時保育など外的な環境が整うことも重要ですが、一方で、数日に一度ほんの1時間の完全フリータイムを夫婦間で作るという小さな目標を立てることは今すぐにできるのではないでしょうか。小さな一歩からはじめて行きましょう。
心と体は繋がっています。体を休めたり、リフレッシュさせない限り、心の疲れは取れません。マッサージに行くもよし、ヨガに行くもよし。そんな一人の時間を作るサポートこそ、出産前の両親学級で知っておくべき産後のヒントではないかと思うのです。
ルナワークスのマタニティヨガ指導者養成講座では、マタニティヨガは安産の目的ではなく、妊娠中に、自分を休める練習、一人になることの大切さを妊婦さんに伝えて欲しいということをお話ししています。
私自身にとっても、産後は「疲れ」との闘いだったからです。